[ Amazon ] マンチェスター・バイ・ザ・シー 心に沁み入る映画

素晴らしいの一言

前情報なしに見たマンチェスター・バイ・ザ・シーですが、素晴らしい映画でした。
脚本、舞台となった街、キャスト、全てが完璧にシンクロしていて、全てが実在しそれを端から傍観しているような感覚になりました。

あらすじ
リー・チャンドラーは短気な性格で血の気が多く一匹狼で、ボストンの住宅街で便利屋として生計を立てていた。
ある冬の日、リーは兄のジョーが心臓発作で亡くなったとの電話を受けた。故郷の町「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に帰ったリーは、自分が16歳になるジョーの息子の後見人に選出されたことを知らされる。兄を失った悲しみや自分に甥が養育できるだろうかという不安に向き合うリーだったが、彼はそれ以上に暗い過去、重い問題を抱えていた。
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共同制作に携わったマットデイモンが当初演じる予定だった主人公リーを演じたケイシー・アフレックは本作でアカデミー主演男優賞を見事受賞しましたね。

個人的にミミミは兄のベンアフレックよりもケイシーに昔から注目しておりました。ベンアフ兄さんに比べると華やかな表舞台というよりは、役者人生以外では表にあえてあまり出てこない印象があります。

ジェシー・ジェームズの暗殺のときは惜しくも助演男優賞を逃しましたが、今回の迫真の演技、孤独と哀愁を帯び、人生の苦しみとともに生きる男の姿を淡々と演じ、今回の受賞には誰もが賛同したことかと思います。

 

ベンアフ兄貴も涙目で客席から見守っていましたね。

 

自然体で正直なストーリー

このストーリーにはアメリカ映画に多い、善人悪人やエキサイティングなストーリー運びがなく、誰にでも起こり得る不幸やそれを背負った主人公、誰に出もある悩みや生活のトラブルをかかえた周囲の人間であったり、だれにでもあるささやかな善意や弱者へ差し伸べる小さな親切心、好奇心、無関心。こういった要素がごく自然に美しい景色と厳しい気候、セリフというよりもただただコミュニケーションの一環として発せられるささいな会話の端々、全てが自然であり完璧にマッチしています。舞台となったボストン近郊のマンチェスター・バイ・ザ・シーで登場するブルーカラーの主人公、その友人達の暮らしも非常にリアリティがあります。

終始寒そうな光景が、リーの孤独を際立たせます。

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リーとパトリック

リーと対照的でかつ、同時に哀しみを分け合う唯一の存在である亡くなった兄ジョーに後見人となるよう遺言のあった息子のルーカスヘッジズ演じるパトリックです。彼の演技も非常に良かったです。

哀しみで自暴自棄といった話ではなく、彼は淡々と日々の高校生活をこなします。あっけない印象すら覚えますが、これも非常にリアリティがあります。父を失った苦しみは外側からは推し量れませんが、懐古シーンでの父との関係を見ればこの青年が最愛の父を失った苦しみを抱えているのは間違いありません。父の冷凍を拒み、冷凍庫のチキンを見て取り乱す彼にそれが一瞬ですが見えました。

暗くほぼコミュニケーションを避けて生きる叔父のリーとは対照的に、パトリックは普通の高校生らしく社交的でもありアイスホッケー活動もあれば、彼女、また浮気相手の彼女、気の置ける友人達、下手くそなバンド活動もあります。打ちひしがれず。日々の生活を淡々とこなす彼の強さとやや皮肉や口論でぶつかり合いながら交わされる叔父とのコミュニケーションが絶妙でストーリーに温度を加えているような気がしました。

個人的に、ボールを投げながら会話するシーンがとても好きです。

男同士として対等な、そして愛するものを失った同志としての静かなコミュニケーションがそこにはあるように思えました。

ミシェルウィリアムスも好演

元妻ランディを演じるミシェルウィリアムスもさすがの安定の演技力でした。

マリリンモンローを演じるとなった時に驚いたものの実際の演技を見たらその配役にも納得しましたし、ブルーバレンタインでの壊れかけた夫婦をライアンゴスリングと熱演して惜しくもアカデミー主演女優賞を逃しましたが、役によって変化できる素晴らしい女優のひとりで大ファンです。

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リーが別れた元妻。再会シーンは涙を誘います。

マリリンでは普段あまり見せない色気を出して演技の幅を見せつけました。

プラベートではセンスのよい私服を見せることでも知られているので、ルイヴィトンの広告でも起用されています。

黙って哀愁

余談ですが、ブルーカラー、町の便利屋修理工、そして悲しみを背負ったリーですが、やったらと作中でもモテます。男は黙って、、、じゃないですけどやっぱりモテるには哀愁って大切なんでしょうか?!

ユーモアがない人生なんて意味がない

本作でアカデミー脚本賞をとったケネスロナーガン監督ですが、

本作のインタビューで脚本についての回答の一部で

「ユーモアは大好きだ。ユーモアがない人生なんて意味がない。今作も、僕は重く暗い映画だとは思っていない。登場するすべての人が苦しんでいるけれど、それは誰の人生においても起こりうる状況だ。」と答えており、まさに彼の意図するとおり、

 

これは「悲しい男のストーリー」ではなく、「ある悲しみを持った男のストーリー」であり、どこかあたたかさを感じる作品です。

悲しみの克服を促すものでもなく、ただただ淡々とつづられるストーリーが映画の終わる頃には心に染み入って、かつ暗い気持ちでなく少し温まった気持ちで見終われることと思います。

 

素晴らしい作品を作ったマットデイモン、ケネスロナーガンに拍手!

シズカニューヨークオールインツーBOX

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