[ Netflix ] ブラックミラーの「ランク社会」が現実になる日

一話完結型近未来ストーリー

話題騒然となった豚とハメさせられる首相のストーリーからいきなり始まるイギリス製作の限りなく実現が近く可能な気がする近未来のSFシリーズ。ブラックコメディというジャンルになるのでしょうか。

この10年間人類が超高速で歩んだITの歴史をもってすればブラックミラーの中の世界はすぐそこに待ち受けているような気がしてなりません。そういった意味でも非常にスリリングで冷やっと見終わった後にいや〜な何かが残るドラマシリーズです。

一話ごとに完結するので、時間の合間を使って見やすい作品です。作品ごとに好き嫌いや評価も分かれると思いますが、全体的に非常に良くできたぶっとんだ風刺ブラックジョーク満載の知性派ドラマだと思います。一話40-50分程度なので、ランダムに幾つか視聴してみることをお勧めします。

 

急速な進化を遂げたテクノロジーがもたらす歪みと人間の醜い業が交わる時、そこに広がるのは世にも不思議で奇妙な世界…。オムニバスで綴るSFシリーズ。

Netflix

 

シーズン3の1話 「ランク社会」が中国ですでに現実に?

 

数ある良い作品の中から今回取り上げたかったのは、

シーズン3の1話「ランク社会」という作品です。

設定はSNSの評価=その人自身のクオリティとして成り立つ社会。

一つ間違えれば評価を落とし、自分の社会生活や友人関係にまで影響するので、

誰もがフォロワーとライクの数値だけを気にして生活しています。

インテリアから街のデザインまで全てライトトーンで所謂 ”感じの良い”空間風にまとめられており、その中で暮らす人間もパステル調の明るく”感じの良い”服装で生活しています。

自己評価が高ければ人気者、空港やレンタカーなどのサービスカウンターでの扱いも変わりますし、一定の自己評価が保てなければ友人も失い様々な生活の権限に規制がかかるので、誰もが評価を気にして暮らしているという終わりのない生き地獄のような設定ですが、冷静に考えればトリップアドバイザー、食べログ、エアーB&B、Facebookにインスタグラム、だれもがフォロワー数、いいねの数、星の数で日々判断を下しながら生活している現代社会とさほど差異がないことに気づきます。

 

主人公は先行き好調な評価を維持していたはずが、ひょんなことで踏み外していくその工程がブラックミラーらしく、かなりブラックなユーモアでなんとも後味の悪いいや〜な気持ちにさせてくれるこの作品ですが、今回この作品に触れた理由は、これがなんと中国で現実になっているという報道を見かけたからです。

 

中国の14億の国民は個々の信用性を計る「社会信用」スコアを付けられ始めており、それによって社会における彼らの地位までが決まってしまう。

それは多くのアメリカ人にもおなじみのクレジットスコアシステムに似ているが、個人の財務状況だけでなく、中国のバージョンは、それぞれの政治活動、社会的な人間関係、購買記録も含んでいる。
それらすべてのデータがコンピューターのアルゴリズムに投入され、国民それぞれの信用スコアがはじき出される。
両親の面倒を見る、公共料金を期日通りに支払う、慈善活動に寄付をする。そういった行動が高スコアにつながって、外国のビザ取得を容易にしたり、子供を良い学校に入れたりすることができるようになる。
赤信号を無視して渡る、SNSで政府を批判する、汚染された食品を消費者に売るなどの行為は、銀行ローンを受けられなくなったり、公的機関での職に就けなかったり、レンタカーを借りられなくなるといった結果につながる。
中国政府はこのプログラムを2020年までに開始しようと目論んでおり、すでに30都市で実験的運用が始まっている。
「これはまるで(オーウェルの『1984』の)ビッグ・ブラザーです」と、小説家兼時事解説者のムーロン・シュエチュン(慕容雪村)は言う。「そのシステムは私達の情報をすべて把握し、運営者の好きなように私達を痛めつけることも可能になります。」

ニュース翻訳

wired

telegraph

 

個人がSNSを発信することができるようになったおかげで、情報の共有や海を越えたコミュニケーションも自在になり、日本も一億人総商人時代と言われるほど、個人の活動に幅が出来たように感じる一方、指紋認証、顔認証、GPS、、実はプライバシーに関わる情報管理や統制、管理も当然のごとくされているのではないか。炎上でも見られる匿名性のもとに行われる攻撃的な行為も後を絶たず、オンラインにみる誹謗中傷の数々のコメントなどを読むと、人が顔を隠すとここまで残酷な言葉を顔の見えない相手に向かって発するようになるという事実が浮き彫りになり、それが当たり前となり慣れてしまった我々社会が今日あるのも現実です。

 

先日のFacebookの流出問題でも、SNSとの関わり方を改めて考えさせられる事態となったことは否めません。

ザッカーバーグは昨年、『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』のインタヴューで、「人々は組織や団体ではなく、人を信頼しているのです」と話している。(wired)

失われた信頼をザッカーバーグはどのようにして今後取り戻すのでしょうか。

 

話はそれましたが、ブラックミラー考えさせられると同時に我々へ向けて発信される皮肉の数々、とにかく面白いです。

 

 

引用元

 

ランク社会で主人公を演じたブライス・ダラス・ハワード。

迫真の演技でした!スコアキープのために感じの良い女子を演じている時よりも、だんだんぶっ壊れていく工程でどんどん魅力的になり顔も可愛くなっていったのが印象的でした。

 

ミミミは、このシリーズはビンジウォッチするとやや疲れるので途切れ途切れで見ています。

 

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